Q1:風邪を引いたあとに鼻水が黄色くなったら、必ず副鼻腔炎ですか?抗生剤を飲むべきでしょうか?
A1:鼻水が黄色や緑色になるのは、侵入した病原体と闘った白血球の死骸が含まれているためで、副鼻腔に炎症が波及している可能性が高い兆候です。ただし、初期の多くはウイルス性であり、発症から1週間未満で全身状態が良ければ、抗生剤を使わなくても自然免疫や粘液溶解薬(カルボシステイン等)の内服で自然治癒することが多々あります。10日を超えても膿性鼻汁が改善しない、あるいは一度軽快しかけてから再び高熱や激しい顔面痛が現れた場合は細菌感染が本格化しているため、耳鼻咽喉科で適切な抗生剤の処方を受ける必要があります。
Q2:歯の治療をしたあとから片側の鼻だけ臭うのですが、歯性上顎洞炎でしょうか?
A2:その可能性が極めて濃厚です。特に上あごの奥歯(親知らずや大臼歯)の虫歯治療、神経を抜く根管治療、インプラント埋入手術などを行った後に、「片方の鼻の穴からだけ生ゴミや下水のような強烈な悪臭がする」「片側の頬だけが重痛い」という症状が出た場合、歯性上顎洞炎が第一に疑われます。この疾患は耳鼻科の薬だけでは完治せず、CTを撮影して原因となっている歯の根の再治療や抜歯、インプラントの処置を歯科・口腔外科と連携して行わなければ根本解決しません。
Q3:鼻の中にポリープ(鼻茸)があると言われました。放置するとガンになりますか?また、絶対に手術が必要ですか?
A3:一般的な鼻茸(鼻ポリープ)は粘膜の慢性的な浮腫によって生じる良性の病変であり、それ自体が直接ガン(悪性腫瘍)に変化することはありません。ただし、ごく稀に「内反性乳頭腫」という良性腫瘍が鼻茸と酷似しているケースがあり、これは放置すると一部が癌化するリスクを持っています。また、通常の鼻茸であっても自然に消えることは稀で、空気の通り道を塞ぎ、嗅覚障害や骨の変形を招くため、薬(ステロイド)で縮小しない場合や巨大化したものは内視鏡手術での切除が強く推奨されます。