Q1:佐々木友次はなぜ軍法会議にかけられたり処刑されたりしなかったのですか?
A1:最大の理由は、軍部が初回の出撃で「佐々木伍長は敵艦に突入して戦死した」と大々的に大本営発表してしまったためです。すでに国民的英雄「軍神」として新聞等で報じられていたため、生きていることを公表して処刑すれば軍の虚偽発表が白日の下に晒されることになり、司令部は彼を処刑することも公にすることもできなかったのが実態です。
Q2:9回もの生還は、本当にすべて爆撃を行っていたのですか?
A2:出撃ごとの状況は異なり、敵艦隊を発見して爆弾を命中・投下して離脱したケースのほか、悪天候による視界不良や編隊の散開、エンジントラブルによって基地へ引き返したケース、敵戦闘機に追撃されて不時着したケースなどが含まれます。いずれの状況においても「意味のない自爆」を避け、操縦士として機体と命を回収する冷静な判断を下していました。
Q3:著書『不死身の特攻兵』を読む際、どの版がおすすめですか?
A3:講談社現代新書版の『不死身の特攻兵 生きながらえ歌えと書いた父』が最も手に取りやすく、鴻上尚史氏による佐々木氏本人への肉声インタビューや当時の関係資料が網羅されており最適です。また、劇画化されたコミック版も出版されており、当時の緊迫した航空戦の状況を視覚的に理解したい読者に高く支持されています。