「少し眠りが浅いだけ」と市販薬に頼り続け、受診を先延ばしにするのは得策ではありません。以下に該当する場合は、自己判断をやめて速やかに医療機関を受診するべきです。
週に3日以上の中途覚醒が1か月以上継続している場合や、日中に我慢できない眠気・集中力低下が生じて運転や業務に支障が出ている場合は、治療対象となる睡眠障害の疑いが濃厚です。また、家族から「夜中に息が止まっている」「大きないびきをかいている」と指摘された場合は、早急な検査が必要です。
受診すべき診療科は、自身が自覚している主症状に合わせて選択します。
いびきや呼吸の乱れ、起床時の喉の渇きが顕著な場合は、睡眠外来または呼吸器内科・耳鼻咽喉科が適しています。自宅で行える簡易ポリソムノグラフィー検査を通じて、睡眠時無呼吸症候群の有無を正確に判定できます。
不安、仕事のプレッシャー、気分の落ち込みが強く、夜中に目覚めた後に堂々巡りの思考が止まらない場合は、心療内科や精神科への相談が最適です。ストレスによる自律神経失調症やうつ病の初期症状として中途覚醒が現れている可能性があります。
毎晩2回以上トイレのために起きてしまう場合は泌尿器科を、発汗やほてりを伴う中年期以降の女性であれば婦人科を受診することで、原因疾患に直結した治療を受けられます。