小室眞子さんの渡米後のキャリアにおいて、最も関心を集めているのが世界最高峰の美の殿堂であるメトロポリタン美術館(MET)との関わりだ。国際基督教大学(ICU)で美術・文化財研究を修め、英レスター大学大学院で博物館学の修士号を取得した彼女の専門性は、単なる趣味の域を遥かに超えている。
現地のアート界関係者によると、彼女はメトロポリタン美術館のアジア美術部門において、無報酬のボランティア研究者として日本美術コレクションの解説作成や作品調査に携わってきた。特に注目を集めたのが、歴史的な文化財の再評価に光を当てた「MET沖縄戦掛軸寄贈プロジェクト」や関連する作品群の時代考証への協力だ。展示物の背後にある歴史的文脈を丁寧に紐解く仕事ぶりは、キュレーター陣からも高い評価を得ているという。華やかな表舞台に立つことなく、研究室の静寂の中で作品と向き合う姿勢は、元皇族としてではなく一人の美術史家としての真摯な選択である。