生理前の不調を総称してPMS(月経前症候群)と呼びますが、その中でも精神症状が極めて重く、日常生活や社会生活が破綻するレベルに達するものをPMDD(月経前不快気分障害)と呼びます。PMSが身体的・精神的な軽い不調を含むのに対し、PMDDは「うつ病」に近いほどの強い精神的苦痛を伴うのが特徴です。
米国精神医学会の診断基準(DSM-5)では、生理が始まる前の週に以下の症状のうち複数が見られ、生理開始後数日で軽快・消失するかどうかが判断材料となります。
【PMDDの主な精神症状チェック】
・著しい怒り、苛立ち、または対人関係の摩擦の増加
・激しい絶望感や抑うつ気分、自己卑下
・著しい不安感や緊張、神経の高ぶり
・情緒の急激な不安定さ(突然涙が出る、拒絶に過敏になるなど)
・日常の活動(仕事・家事・趣味)に対する興味の減退
生理中メンタルが崩壊し、衝動的な行動や他者への激しい攻撃衝動に悩まされている場合は、単なる生理痛の一環として我慢せず、精神科や産婦人科での専門的な診断を検討してください。