松田聖子は、単なる「昭和のアイドル」の枠にとどまらなかった。時代が昭和歌謡からJ-POPへと変遷する波を乗り越え、自ら作詞・作曲を手掛けるシンガーソングライターとしても才能を開花させていった。
その象徴的な舞台が「NHK紅白歌合戦」である。長年にわたり出場を重ね、大トリを務めるなど、日本の音楽史に残る栄誉を幾度も手にしてきた。国民的番組のステージで魅せる存在感は、長年にわたる真摯な音楽活動とたゆまぬ努力の賜物である。
スキャンダリズムの波に晒されながらも、常に第一線で歌い続けてきた歩みは、根拠なき噂話を説得力をもって打ち消している。彼女が構築したJ-POPにおける女性ソロアーティストのスタイルの大半は、今日のアーティストたちにも大きな影響を与え続けている。