ドン・キホーテの売り場に足を踏み入れると、有名メーカーのケミカル用品や芳香剤が定価の半額近いプライスで並んでいる光景に驚かされます。なぜこれほどの低価格が実現できるのか、その背景には同社独自のビジネスモデルと緻密な調達戦略が存在します。
最大の要因は、グループ全体による規格外のバイイングパワーです。国内外に700店舗以上を展開するPPIHグループの巨大な流通網を活かし、メーカーから直接大量一括仕入れを行うことで、中間流通マージンを徹底的に削減しています。さらに、型落ち品やパッケージ変更品、季節ごとの余剰在庫をスピーディーに買い取るスポット仕入れ部隊の存在が、驚安価格の原動力となっています。
もう一つの柱が、自社プライベートブランド(PB)である「情熱価格」の劇的な進化です。2021年のブランドリニューアル以降、同社はユーザーからのダメ出しを商品開発に直接反映する「ダメ出しの殿堂」プロジェクトを本格展開。広告宣伝費や無駄な装飾パッケージを削ぎ落とし、中身の性能だけにコストを集中させることで、有名ナショナルブランド(NB)製品と同等以上のスペックを持ちながら、圧倒的に安い販売価格を実現しています。