きゅうりネットの張り方で収穫量が変わる?風でたるまないプロの裏ワザ徹底解説

きゅうりネットの張り方で収穫量が変わる?風でたるまないプロの裏ワザ徹底解説

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野菜栽培の現場取材を重ねる中で、ベテラン農家が異口同音に語るのは「キュウリの収量はネットのテンションで決まる」という事実です。一見すると、つるが登れさえすれば多少たるんでいても問題ないように思われがちですが、植物生理学および物理的な観点から見ると、たるんだネットは栽培にとって致命的な悪条件を次々と生み出します。

きゅうりネットがきれいに張れる理由を構造的に読み解くと、キュウリが巻きひげを絡ませる際のエネルギー効率に行き着きます。たるんで風で揺れ動くネットでは、巻きひげが網目を捉えるまでに余計なエネルギーを消費し、茎自体の固定が遅れます。その結果、生長点が不安定になり、初期成育が著しく停滞するのです。反対に、太鼓の膜のようにピンとテンションがかかったネットでは、つるが迷いなく最短ルートで上方へと登り、光合成に必要な日照を最大限に受光できます。

さらに深刻なのが、風による擦れと通気性の悪化です。ネットがたるんでいると、強風のたびにネットごと株が揺さぶられ、大きな葉同士や果実が激しく接触します。キュウリの表皮に微細な傷が入ると、そこから「灰色かび病」や「褐斑病」などの病原菌が侵入。また、ネットのたるみによって葉が密集した箇所は湿度が90%以上に滞留し、「うどんこ病」の温床となります。適正なテンションで葉が均等に展開された株と比較した場合、1株あたりの可販果収量に約1.5倍から2倍近い開きが生じるケースも珍しくありません。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。