SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを調査すると、同様の症状に苦しむ人々の切実な声が数多く確認できます。多くの当事者が口を揃えて表現するのが、「砂を噛むような食事」という比喩です。
「会社の人間関係で追い詰められていた時期、コンビニのおにぎりを食べても塩味と海苔の風味はするのに、食感がまるで砂利のように感じられて飲み込むのが苦痛だった」(20代後半・IT企業勤務女性の手記より)
「家族の介護と仕事の両立で行き詰まっていた際、高級レストランでコース料理を食べても味の構成が論理的にわかるだけで、美味しいという感動が1ミリも湧かなかった」(40代男性の体験談より)
これらの告白が物語るように、ご飯が美味しくない心因性のトラブルは、単なる「食欲がない」というレベルを超え、食べ物を異物のように知覚させてしまう特徴があります。自律神経失調症による食欲不振を併発している場合、胃腸の蠕動運動を促す副交感神経が働かないため、胃もたれや早期膨満感、喉のつっかえ感を同時に訴える人が目立ちます。