ワイルズが1993年6月に英ケンブリッジ大学アイザック・ニュートン研究所で証明を発表し、1995年に論文を正式発表した際、大衆メディアの見出しは「英国の天才、350年の謎を解く」一色でした。しかし、時を経るにつれて海外のネットコミュニティ(Redditの数学板 r/math や Hacker News、海外YouTubeの解説動画)では、極めて公平で洞察に満ちた反応が主流を占めるようになっています。
海外のディスカッションサイトや専門書レビューから抽出された、リアルな生の声を検証してみましょう。
「BBCのドキュメンタリーを観て初めて知った。ワイルズが登頂したのは事実だが、登るべき山そのものを創造したのは谷山と志村だったのだ」(米国の大学院生)
「谷山の直観力と志村の不屈の厳密さ。この2人のコンビネーションは数学界の歴史上でも最も詩的で美しい」(欧州のソフトウェアエンジニア)
「ワイルズは素晴らしいが、真のヒーローはモジュラリティを予言した日本の若者たちだ。彼らがいなければ現代の数論は今も暗闇の中にあっただろう」(Reddit上の高評価コメント)
英BBCが制作した傑作ドキュメンタリー『Horizon: Fermat's Last Theorem』が世界中で放映されたことも、欧米一般層における「Taniyama-Shimura」の認知度を爆発的に高める契機となりました。同番組内で志村五郎自身が穏やかな英語で語った谷山への追悼インタビューは、多くの視聴者の胸を打ち、現在でもネット上で語り継がれています。