たりないふたり解散理由と現在|若林と山里が到達した境地と真実

たりないふたり解散理由と現在|若林と山里が到達した境地と真実

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解散から約2年後の2023年春、日本テレビ系で放送された日曜ドラマ『だが、情熱はある』は、ふたりの実話をほぼノンフィクションに近い解像度で描き出し、ギャラクシー賞をはじめ数多くのテレビ賞を受賞しました。若林役を高橋海人、山里役を森本慎太郎が演じ、その憑依的な演技はSNSを中心に大きな話題を呼びました。

このドラマが浮き彫りにしたのは、単なるサクセスストーリーではなく、「劣等感をガソリンにして疾走することの代償」でした。

相方や世間に対する不満、過剰な自意識、他人の成功に対する純度100%の妬み。それらを芸に変換することで生き延びてきたふたりは、互いの中に「自分と同じ醜い怪物」を見出していました。心理学でいうところの「シャドウ(影)の投影」であり、ある種の強力な共依存関係によって結ばれていたのです。

しかし、ドラマのクライマックスでも描かれたように、ふたりは互いを鏡として見つめ続けることで、自らの未熟さと向き合わざるを得なくなりました。「たりないこと」を言い訳にして他者を攻撃するステージから、足りない自分を受け入れて前に進むステージへ。『だが、情熱はある』というタイトル通り、ふたりを結びつけていたのは負の感情の裏返しである純粋な情熱そのものでした。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。