近年、高性能な超望遠レンズやミラーレス一眼の普及に伴い、野鳥観察現場におけるトラブルやモラル低下が全国的な社会問題となっています。群馬県内でも、渡良瀬遊水地や各自然公園において、一部の心ない撮影者によるトラブルが報告されています。
日本野鳥の会群馬県支部では、すべての愛好家が持続可能にバードウォッチングを楽しむために、以下の群馬野鳥撮影マナーの遵守を強く呼びかけています。
- 巣立ち雛や営巣場所への接近禁止:子育て中の親鳥にストレスを与えると育児放棄(ネグレクト)につながるため、巣の位置をSNSで公開したり過度に至近距離から撮影したりする行為は厳禁です。
- 音源による誘引(プレイバック)の自粛:スマホアプリ等で野鳥の鳴き声を大音量で流して呼び寄せる行為は、鳥の縄張り行動を狂わせるため禁止されています。
- 私有地・立入禁止区域への無断侵入の根絶:農道や畦道、保護区のロープを越えて侵入する行為は、地域住民との深刻な摩擦を生みます。
- 観察者優先の視野配慮:三脚を歩道の真ん中に広げて通路を塞いだり、他の観察者の視界を遮る位置に割り込んだりしない配慮が求められます。
「鳥の生活を最優先にし、人間側が一歩引く」というリスペクトの姿勢こそが、野鳥観察を末永く楽しむための鉄則です。