総務省のユニバーサルサービス制度の見直しに伴い、公衆電話の設置基準は段階的に緩和されてきました。以前は「市街地で約500メートル四方に1台、郊外で約1キロメートル四方に1台」と定められていましたが、基準の緩和後は「市街地でおおむね1キロメートル四方、郊外でおおむね2キロメートル四方」へと再編され、全国の設置台数は約10万台規模まで減少しています。
日常の生活導線から消えつつある一方で、災害対策としての価値はかつてないほど高まっています。以下の比較表は、公衆電話の種類ごとの機能、料金、着信特性、および災害時の挙動をまとめたものです。
街中にあるNTT公衆電話 設置場所を平時に把握しておくことは、防災上の最重要タスクです。NTT東日本・西日本はウェブサイト上で「公衆電話インフォメーション」を公開しており、GPSマップから最寄りの公衆電話が現在稼働中かどうかを含めてリアルタイムで検索できます。
さらに注目すべきは、災害時に指定避難所等で開設される特設公衆電話です。これは震災などで一般回線が混雑・途絶した際、自治体職員やNTT担当者が保管機器を専用回線に差し込むことで即座に開通する仕組みです。利用料は完全無料で、通話規制の対象外となるため、被災地から遠方の家族へ安否を伝える最強の手段となります。