最近の傘寿祝いで急速に存在感を高めているのが、家族と共通の話題を生み出す「共有型ギフト」という新しい選択肢だ。
象徴的なのが、タブレット端末やスマートテレビとあわせた動画配信サービスの導入支援である。たとえばNetflixの契約設定から操作方法のレクチャーまでをセットにしてプレゼントする家族が増えている。世界各国のドキュメンタリーや懐かしの名作映画、最新のドラマを自宅で自由に楽しめる環境は、知的な刺激を好む80歳にとって願ってもない娯楽となる。
「孫と一緒に同じ海外ドラマにハマっている」「離れて暮らす子どもと、次に観る映画の話題で電話が弾む」。そんな副次的なコミュニケーションこそが、孤立を防ぎ、日々の生活にハリをもたらす。モノをポンと手渡して終わるのではなく、その後の関係性を豊かに育てるインフラを贈ること。これこそが、現代のファミリーが辿り着いたスマートな祝祭のあり方だ。