順調にグループの知名度を上げ、多忙を極めていた2010年、あまりにも非情な悲劇が横山家を襲う。最愛の母親が、買い物中に倒れ50歳という若さで急逝したのだ。ライブツアーの真っ最中に報せを受けた横山裕のショックは計り知れないものだったが、それ以上に深刻だったのが弟・充の精神的ダメージだった。
母のあまりにも突然の死を受け止めきれず、弟の横山充は強烈なストレスから記憶喪失に陥ってしまう。周りの人間の顔や思い出はおろか、自分自身の記憶の一部さえも失ってしまったのだ。目の前で混乱し、途方に暮れる弟の姿を見た横山裕は、悲しみに暮れる暇もなく「自分が弟の記憶と人生を取り戻す」と心に誓った。