春先にぶどうの枝から芽が萌芽する際、1つの節から2〜3本の芽(主芽と副芽)が同時に出てきたり、枝の至る所から不定芽が吹き出したりします。これらを放置すると樹冠が混み合い、貯蔵養分の分散・日照不足・病害虫の蔓延という三重苦に陥ります。
【ぶどう栽培初心者図解:芽の見分け方と残す基準】[結果母枝(前年伸びた枝)] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ │ │ │ [節A] [節B] [節C] ┌─┴─┐ │ │ 主芽 副芽 弱小芽 下向き芽 (太) (細) (細長) (日陰) ↓ ↓ ↓ ↓ 【残す】【除去】 【除去】 【除去】 ※花穂付き ※葉のみ ※棚下に向かう芽
※1つの節から複数出ている場合は、もっとも太く花穂(将来のぶどうの房)が確認できる主芽を1本だけ残し、横から出る副芽は手で折り取ります。
山梨県南アルプス市で50年以上の栽培実績を持つ専門農家らの知見によると、ぶどうの樹は開花期まで前年に蓄えた「貯蔵養分」だけで初期生育をまかないます。芽かきが遅れたり不完全だったりすると、不要な新梢に養分を奪われ、本来太るべき花穂への栄養が枯渇します。その結果、開花しても受粉・結実せずに花がポロポロと脱落する「花振るい現象」が起き、実が全くつかないという最悪の結果を招きます。