『忍たま乱太郎』の主題歌といえばSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)所属グループのイメージが定着していますが、記念すべき初代エンディング曲『ダンシング・ジャンク』を歌っていたのは、当時デビュー間もない安室奈美恵率いるSuper Monkey's4でした。
当時、番組制作を手がけていたNHKおよび総合プロデューサー陣は、夕方のキッズアニメ枠にこれまでにないエネルギッシュなダンスビートを持ち込むべく、沖縄アクターズスクール発の実力派グループに白羽の矢を立てました。ファンキーなブラスサウンドと大人顔負けのハスキーボイスは、90年代初頭のテレビ界に鮮烈なインパクトを残しています。
さらに第7期には、日本を代表する演歌歌手・石川さゆりが『愛がいちばん』を担当。作詞を吉岡治、作曲を杉本眞人が務めたこのバラードは、「子ども向けアニメに本格派の歌謡美学を融合させる」というNHKならではの贅沢な実験的キャスティングでした。こうしたジャンルにとらわれない起用こそが、忍たまの音楽的土壌を豊かなものにしています。