2001年の開園当初、東京ディズニーシーは「東京ディズニーランドとの差別化」を意識しすぎるあまり、ディズニーキャラクターの登場を意図的に抑え気味に設計していた。シックな街並み、上質な料理、そして静かな夜の港。しかし、それは一部の層には刺さったものの、ファミリー層の集客には苦戦を強いる結果となった。
この潮目を決定的に変えたのが10周年のタイミングだ。ミッキーマウスをはじめとするキャラクターたちが魔法使いの弟子を思わせるブルーの衣装に身を包み、パーク全体の牽引役となった。さらに、当時ブームの火がつき始めていた「ダッフィー」と「シェリーメイ」を全面的にアニバーサリーの顔としてフィーチャー。可愛らしさと洗練された世界観の融合。TDSは「大人の隠れ家」から「誰もが夢中になれる唯一無二の海洋テーマパーク」へと鮮やかに生まれ変わった。