ランウェイの上に立った瞬間、彼女の持つ独特の空気が会場を包み込む。エイベックス・マネジメントに所属し、集英社が誇るティーン向けファッション誌『Seventeen』の専属モデルとしてキャリアを切り開いた上坂樹里。かつてファッションモデル業界で見せていたクールかつフレッシュな立ち姿は、同世代の若者を中心に圧倒的な支持を獲得した。
モデルとしての活動は、単に服を魅せる作業にとどまらなかった。カメラのレンズを通して「自らの呼吸や感情をどう乗せるか」という探求の場でもあったのだ。ポージング一つ、視線一つに物語を宿らせる技術。その積み重ねが、彼女を必然的に演劇の領域へと引き寄せていく。