指原莉乃が合格を果たしたのは、2007年10月に開催された「AKB48 追加メンバーオーディション」。まさに AKB48 5期生 としての合格だった。同期には北原里英や宮崎美穂、仁藤萌乃といった後のグループを支える実力派が名を連ねる。渡辺麻友や柏木由紀らが活躍する3期生、さらには前田敦子や高橋みなみら1期生・2期生の後を追う立場として、彼女たちの活動は劇場裏の厳しいレッスンから始まった。
当時のAKB48は秋葉原の専用劇場を中心に爆発的な熱量を帯びつつあった時期だ。指原は自他ともに認める「アイドルオタク」であり、ファン目線を誰よりも理解していた。総合プロデューサーの秋元康は、彼女の際立ったセルフプロデュース能力と独特のワードセンスをいち早く察知。太田プロダクションへの所属が決まると、過酷なバラエティの荒波へ彼女を送り出した。自己虐待的とも言えるリアクションと鋭いツッコミは、従来の可愛いだけのアイドル像を鮮やかに打ち砕いていく。