華やかなテレビの画面裏で、獲得直後の若林を待ち受けていたのは想定外の「現実」だった。豪華賞品として贈呈される三菱・パジェロだが、高額な景品には当然ながら所得税や贈与税といった税金が課される。当時、まだ若手芸人の域を出ていなかった若林にとって、この維持費や税金の負担は決して軽いものではなかった。
さらに衝撃的だったのは、車を獲得した後の所有権や取り扱いに関する裏話だ。相方の春日俊彰との間で「誰が乗るのか」「維持費はどう折半するのか」という現実的な議論が紛糾。結果として、納車の手続きや維持にかかる現実的なコスト、そして東京での生活スタイルを考慮した末に選ばれた驚きの決断が、後にお笑い界の伝説として語られることとなった。華々しい「パジェロ獲得」の陰には、ブレイク直後ゆえのリアルな苦労と、芸人らしい笑いに昇華されたドラマが存在していたのだ。