ハイトーン専用のカラーだという思い込みは、もはや過去のものだ。職場や学校の規律に縛られる人々や、ダメージを避けたい大人世代を中心に、ブリーチを使わないダークトーンの需要が急拡大している。その主役を担っているのがラベンダーアッシュだ。
8トーンから10トーン前後の自然な茶髪をベースに、紫の補色効果とくすみ感のあるアッシュを重ねる。すると、室内ではシックで落ち着いた黒髪のように見えながら、屋外の太陽光を浴びた瞬間にフワリと青紫のベールが浮かび上がる。ブリーチなし処方で失敗しない鉄則は、ベースの赤みを削る力を高めた高彩度カラー剤を選ぶこと。脱色による痛みをゼロに抑えながら、重苦しい黒髪から抜け出したい層にとって、これ以上の妥協なき選択肢は見当たらない。