この手軽なプロ見えテクニックを物理的に支えているのが、日本の100円均一ショップの進化だ。国内市場を牽引する株式会社大創産業は、大量ロットを武器に、かつては製菓問屋でしか扱っていなかったような高密度のボックスや、マット加工を施した高級感漂うパッケージを矢継ぎ早に投入している。店舗に並ぶ資材のバリエーションは、個人のクリエイティビティを挑発するかのように多彩だ。
対する株式会社セリアは、ウィリアム・モリス柄をはじめとする独自のデザイン路線と、ニュアンスカラーの品揃えで独自の地位を築いた。くすみカラーのリボンや半透明のトレーシングペーパーなど、繊細なトーンの資材開発において圧倒的な支持を集めている。両社の熾烈な開発競争が、消費者のギフトラッピングに対するハードルを劇的に引き下げ、誰もが気軽に洗練された表現を楽しめる土壌を育んでいる。