社殿の裏手に回ると、樹齢数百年の巨木が天を突くようにそびえ立っている。木々の葉擦れの音だけが響く空間は、表の賑わいとは対照的な静寂に満ちている。この境内の至るところに、庶民がささやかな夢を託してきた歴史の証拠が刻まれていた。
江戸の昔、天災や飢饉に見舞われた小国の地で、復興資金を集める手段として神社公認の富くじが行われていた記録がある。私利私欲のためではなく、コミュニティを救うための「富の分配」。その切実な祈りの積み重ねが、この場所に独特の清らかな金運エネルギーを定着させたのだろう。欲深さではなく、困窮から立ち上がろうとする人々の祈りが、神社の土台を支えている。