ドラッグストアでも手軽に花粉症薬が買える時代に、なぜ多くの人が耳鼻科へ足を運ぶのでしょうか。その最大の理由は、選択できる薬剤の幅広さと処方の最適化にあります。
市販の抗ヒスタミン薬は「アレグラFX」や「アレジオン20」など優れたスイッチOTC医薬品も増えましたが、ドラッグストアで購入できる種類には制限があります。一方、医療機関では患者のアレルギーの強さ、鼻づまりの有無、日中の眠気許容度に応じて、数十種類に及ぶ医療用医薬品からベストな組み合わせを選定できます。
さらに見逃せないのがコストパフォーマンスです。健康保険(3割負担)が適用されるため、長期にわたって内服する場合、診察代を含めても市販薬を買い続けるよりトータルの自己負担額が安く抑えられるケースが多々あります。局所の状態を内視鏡で直接観察し、鼻粘膜の腫れ具合に合わせた的確なアプローチができる点も専門医ならではの強みです。