関西の名門私立である同志社大学商学部に在籍していたカズレーザー(本名:金子和令)。学業の傍ら喜劇研究会に所属し、学生芸人としても頭角を現していた彼ですが、大学4年次には一般企業への就職活動も経験しています。その中で最も世間の度肝を抜いたのが、大手玩具メーカーである株式会社バンダイの選考でした。
当時、送られてきた会社説明会の案内状には「服装自由」と明記されていました。一般的な日本の就活生であれば「オフィスカジュアル、実質的にはリクルートスーツが無難」と空気を読む場面です。しかし、大学1年生の頃からすでに私服が全身赤色だった彼は、「普段着でお越しくださいという指定なら、普段着で行くのが筋だろう」と一切の躊躇なく解釈。鮮やかな金髪に真っ赤なジャケット、赤のスラックスという、現在テレビで見せる姿と寸分違わぬスタイルで会場へ足を踏み入れました。
会場に集まった数百人の学生は、判で押したような黒のリクルートスーツ一色。異様な静寂の中、浮き彫りになる赤いシルエットは異彩を放ち、周囲の就活生はもちろん、迎えたバンダイの人事担当者をも硬直させました。この「バンダイ会社説明会事件」こそが、カズレーザーのバンダイ就活伝説の幕開けとなった瞬間です。