高岸の野球人生を語る上で欠かせないのが、愛媛の名門・済美高校野球部での日々です。名将・上甲正典監督の厳しい指導のもと、エース候補として頭角を現した高岸は、当時から最速147km/hを計測する本格派右腕として全国にその名を轟かせていました。この済美高校時代にバッテリーを組み、苦楽を共にした盟友こそが、現在の相方である前田裕太です。
高校卒業後はプロ入りを目指して東洋大学へ進学。しかし、大学3年時に右肘を痛めるという選手生命を揺るがす大怪我に見舞われ、一度は白球を置く挫折を経験しました。失意の中で前田と再会し、「人を応援する仕事がしたい」とお笑いコンビ・ティモンディを結成した経緯があります。
その後、芸人としてブレイクを果たした2020年10月、ヤクルト対広島戦の始球式でマークしたのが自己最速となる150km/hでした。故障によって一度は絶たれたプロへの夢が、芸能活動の成功を経て再び芽吹き、30歳を目前にした2022年の独立リーグ入団テスト合格という奇跡のドラマへと繋がっていったのです。