萬屋錦之介の生涯と伝説|子連れ狼から壮絶な闘病劇まで徹底解剖

萬屋錦之介の生涯と伝説|子連れ狼から壮絶な闘病劇まで徹底解剖

萬屋錦之介の生涯と伝説|子連れ狼から壮絶な闘病劇まで徹底解剖にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

映画界の斜陽化を受け、1970年代に入ると萬屋錦之介(1971年に改名)は活躍の舞台をテレビ時代劇へと本格的にシフトさせます。ここで誕生したのが、日本テレビドラマ史に刻まれる金字塔『子連れ狼』(1973年〜1976年)の拝一刀役でした。

小池一夫・小島剛夕による劇画原作の世界観を実写化するにあたり、錦之介は徹底的な肉体改造と殺陣の刷新を敢行。愛刀「胴太貫」を一閃させる凄まじい太刀筋、乳母車に隠された数々の兵器を駆使するアクション、そして息子・大五郎との哀切漂う「冥府魔道」の旅路は、最高視聴率30%を超えるメガヒットを記録しました。錦之介が見せた圧倒的な眼光と重厚な佇まいは、クエンティン・タランティーノをはじめとする海外の映画監督たちにも強烈なインスピレーションを与えています。

さらに1974年から放送された『破れ傘刀舟悪人狩り』では、普段は呑兵衛で人情に厚い町医者でありながら、弱者を踏みにじる悪党に対して怒りを爆発させる叶刀舟を熱演。クライマックスで放たれる「てめえら人間じゃねえや、叩っ斬ってやる!」という怒号の啖呵は、昭和のテレビカルチャーを象徴する名フレーズとして全国民の記憶に深く刻み込まれました。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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