シバリングとは?ガタガタ震える原因と発熱・病気のサインを徹底解説

シバリングとは?ガタガタ震える原因と発熱・病気のサインを徹底解説

シバリングとは?ガタガタ震える原因と発熱・病気のサインを徹底解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

シバリングは、医学的には骨格筋の微細かつ急速な不随意収縮によって熱産生を行う現象を指します。ヒトの体内では、間脳の視床下部にある体温調節中枢がサーモスタットのような役割を果たし、平熱を約36.5〜37.0℃前後に維持しています。

ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入すると、免疫細胞(マクロファージや白血球など)がサイトカイン(IL-1、IL-6、TNF-αなど)を放出します。この情報が体温調節中枢に届くと、体内環境を病原体の増殖に適さない高温にシフトさせるため、体温の「設定温度(セットポイント)」が急激に39℃や40℃へと引き上げられます。

この瞬間、実際の体内温度は平熱(36.5℃)のままであるにもかかわらず、脳内では「現在地が設定値より冷たすぎる」と誤認され、猛烈な寒気(悪寒)が生じます。体温を設定値まで急速に押し上げるため、脳は運動神経を介して全身の筋肉に激しい収縮命令を出し、安静時の約3倍から5倍もの熱エネルギーを一気に生み出します。これが、発熱初期に起こるシバリングの正体です。

病態・発生ステージ体温調節中枢の挙動身体反応・酸素消費量看護・臨床現場での判断発熱初期(悪寒期)セットポイントが急上昇(38〜40℃へ)血管収縮・末梢冷感・激しい筋収縮(熱産生)電気毛布や掛物で積極的保温を実施手術後(麻酔覚醒時)麻酔による体温調節能の抑制・再起動酸素消費量が通常時の200〜400%に急増酸素投与と温風式加温装置による復温重症感染症(敗血症)血流内への菌・毒素流入による急変全身の激しい悪寒戦慄・血圧変動即座の血液培養検査・抗菌薬投与が必要低体温症核心温低下に対する直接的な防衛反応35℃以下で激化、32℃未満で震え自体が消失震え停止は重篤化の兆候。救急搬送
井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。