ネット上のまとめ記事やQ&Aサイトでは、時折「SAO自体が未完のまま作者が筆を置いた」かのような極端な誤解が見受けられますが、これは明白な誤情報です。
SAOのコミカライズ戦略は、1人の作家がアインクラッド編から全編を一貫して描き続けるスタイルではなく、編ごとに異なる実力派作家が担当するオムニバス形式を採用しています。アインクラッド編、フェアリィ・ダンス編、ファントム・バレット編、マザーズ・ロザリオ編、そしてプロジェクト・アリシゼーションと、章ごとに別のコミカライズ作品として独立して立ち上げられてきました。
したがって、山田孝太郎氏の『プロジェクト・アリシゼーション』が第5巻で完結したことは、シリーズ全体の打ち切りを意味するものではなく、ひとつのコミカライズ企画が計画された着地点(人界編)に到達して任務を全うしたと捉えるのが、出版ビジネスの実情に即した正しい見解です。
【プロの結論】メディアごとの楽しみ方とおすすめの選択基準
これからアリシゼーション編に触れる読者に向けて、どのメディアを選択すべきかの明確な判断基準を提示します。
漫画版が向いている人:山田孝太郎氏の美麗で力強い筆致でキリトとユージオの絆や人界編のドラマをダイナミックに楽しみたい人。全5巻とコンパクトにまとまっているため、短時間で要点を押さえたい読者には最適です。
原作小説・アニメが向いている人(漫画版だけでは物足りない人):アリシゼーション編の真骨頂である異界戦争、キリトの覚醒、フラクトライト(魂)を巡る思想的対立、そして物語の完全な結末(ネタバレを含む壮大なエピローグ)までを余すところなく味わいたい人は、電撃文庫の原作小説(9〜18巻)またはTVアニメ全4クールを視聴することを強く推奨します。