柾木玲弥の真骨頂は、作品ごとにまったく異なる人物像を構築する憑依型の演技力にあります。ドラマレビューサイトやSNS上でも、「同じ俳優だと気づかなかった」「どの作品にいても自然に馴染んでいる」という声が絶えません。
特に彼の知名度を飛躍させたのが、2015年の日本テレビ系ドラマ『デスノート』における難役・ニアの怪演です。原作ファンのハードルが極めて高いキャラクターでありながら、冷徹さと危うさを同居させたミステリアスな表現で見事に演じ切り、大きな称賛を浴びました。
さらに2018年、福田雄一監督のメガヒットドラマ『今日から俺は!!』では、主人公コンビを慕うヤンキー・佐川直也役を好演。ヤンキー特有の威勢の良さとヘタレ感を行き来するコミカルな芝居で、お茶の間の人気を獲得しました。
一方で、主演映画『大阪闇金』では西成の裏社会で生きる闇金業者というシリアスで重厚なダークヒーローを体現し、映画『三日月とネコ』では繊細な人間ドラマに深みを与える助演を務めるなど、映画代表作においてもその振り幅の広さを証明し続けています。