みかんの魅力を語る上で絶対に外せないのが、無二の親友であるしみちゃん(飯田綾奈)の存在です。タバコを吸う仕草の真似をするなど少し大人びていてクールなしみちゃんは、突拍子もない行動に走りがちなみかんの良き理解者であり、ブレーキ役でもあります。放課後の喫茶店で何時間もくだらない話を語り合ったり、失恋や家族の愚痴を本音でぶつけ合ったりする二人の関係性は、多くの読者にとって「理想の友情」として映ります。
ファンの間で今なお語り草となっている「みかんのかわいい神回」には、以下のような珠玉のエピソードがあります。
- 「みかん、初期化される」:テスト勉強やダイエットの決意が三日坊主でリセットされてしまう、誰もが共感必至のドタバタ劇。
- 「岩木くんとハンカチ」:偶然拾った岩木くんのハンカチを洗って返すだけで何日も悩み抜く、胸が締め付けられるほど純情な乙女心の描写。
- 「ベア研のクリスマス」:部員たちと不器用ながら心のこもったテディベアを作り上げ、友情を確かめ合う心温まるエピソード。
- 「お母さん、みかんの部屋を片付ける」:プライバシーを侵害されて激怒するみかんと、悪気のない母とのユーモラスかつリアルな衝突。
これらの名回に共通しているのは、ドラマチックな事件が起きるわけではないのに、日常の些細な機微が鮮やかに切り取られている点です。みかんの喜怒哀楽は誇張がなく、まるで自分自身の高校時代を覗き見ているかのような強いノスタルジーを呼び起こします。