ぐでたまの背景を理解する上で欠かせないのが、綿密に構築されたぐでたま サンリオ キャラクター設定です。公式設定におけるぐでたまは、「ゆでるもよし、焼くもよし、生のままでもよし。いろんな調理法があるけれど、ぐでぐでやる気のないたまご」と定義されています。
最大の特徴は、性別を持たず、毎日どこかで割られては消費されていく「宿命」を自覚している点にあります。このシビアな世界観が色濃く描かれたのが、Netflixシリーズの実写ドラマ『ぐでたま 母をたずねてどんくらい』でした。
自らの賞味期限(腐敗・消費)というタイムリミットを背負いながら、前向きすぎるひよこの「しゃきぴよ」とともに母親を探す旅程は、コメディでありながら切実なロードムービーの様相を呈しています。「終わりがあるからこそ、無理に気負わず今を生きる」というメタファーが、全編を通じて静かに提示されていました。