発送した荷物が予定日を過ぎても届かないとき、利用者の多くは「配送事故ではないか」と疑います。しかし、国際郵便の現場を取材すると、荷物が滞留するボトルネックの大半は空港のバックヤードと仕向国の受入体制に集中しています。
第一の障壁が、世界的な旅客便の運航ルート変更や貨物スペースの逼迫による航空機搭載待ちです。EMSは国際郵便の中で最優先の取り扱いを受けますが、直行便の枠が限られる地域では経由地での積み替え時に長時間の待機が発生します。日本郵便が随時公表するEMS 配達日数 遅延状況の統計を見ても、アジア圏で通常2〜4日のところ5〜8日、北米や欧州では10日前後を要するケースが散見されます。
さらに見逃せないのが、地政学的リスクに伴うEMS 引き受け停止 再開最新情報の頻繁なアップデートです。特定の国・地域への引き受け一時停止や一部ルートの迂回配送が常態化しており、これが国際ハブ空港での大規模な物流滞留(スタック)を引き起こしています。