大の里の強さを紐解く上で、まず注目すべきはその圧倒的なフィジカルと、幼少期から培われた強固なメンタリティです。日本相撲協会の公式データによると、身長192cm・体重約182kgという恵まれた体格を誇り、立ち合いの圧力は現役幕内力士の中でも群を抜いています。
本名は中村 泰輝(なかむら だいき)。2000年6月7日、石川県河北郡津幡町に生まれました。相撲との出会いは小学校1年生の時、相撲経験者であった父・中村知幸さんの勧めで地元の津幡町少年相撲教室に通い始めたことがきっかけでした。
中学時代から頭角を現した大の里は、相撲の名門である新潟県立海洋高校へ進学。厳しい寮生活と徹底した稽古環境の中で心身を研ぎ澄まし、日本体育大学へと進みます。日体大時代には、大学相撲界の頂点である「学生横綱」および「アマチュア横綱」のタイトルを獲得し、史上初となる2年連続アマチュア横綱の快挙を成し遂げました。この輝かしい実績により、幕下10枚目格付け出しとしての角界入りが確定したのです。
幼少期から大の里を二人三脚で支え続けた父・知幸さんは、特番インタビューなどで「勝っても負けても奢らず、礼儀を重んじる力士になってほしい」と語っています。プレッシャーのかかる土俵際でも取り乱さない大の里の落ち着きは、厳格ながらも深い愛情を注ぎ続けた父親の教育方針が色濃く反映されています。