「高梨沙羅 愛車」と検索すると、今なお「ベンツ ゲレンデ」や「ポルシェ」といったキーワードが上位に浮上します。2000万円超とされる超高級車報道の真相は何だったのか、関係者の証言や当時の報道資料をもとに整理します。
発端は2017年から2018年、平昌五輪を控えた時期に週刊誌各社が報じた「高梨沙羅、2000万円超のベンツ・ゲレンデヴァーゲンを愛車に」というスクープでした。実際に彼女が所有していたのは、メルセデス・ベンツの軍用車ルーツを持つ最高峰オフローダー「メルセデスAMG G63」。新車価格は当時で約2,000万〜2,200万円に達するモンスターマシンです。
この車を選んだ背景には、二つの正当な理由がありました。一つは、過酷な雪道を走破できる強靭なラダーフレーム構造とフルタイム4WDの堅牢性。北海道上川町出身で雪道のリスクを知り尽くしている彼女にとって、物理的なクラッシュ耐性と走破力は自身の身を守る最大の保険でした。
もう一つは、輸入車販売最大手である「ヤナセ(YANASE)」によるスポンサー支援です。ヤナセは日本のトップアスリートを支援するプログラムを古くから展開しており、優れた成績を収めた選手に対して車両の優遇提供やサポートを行ってきました。当時の高梨選手はスキージャンプ・ワールドカップで男女歴代最多勝利記録を次々と更新していた世界の頂点。正当な評価としてのスポンサー支援が背景にありました。
一方、ネット上で一部囁かれた「ポルシェに乗っている」という噂については、確固たる購入・所有の事実は確認されていません。同時期に活躍していた他の著名スキー選手や女性アスリートがポルシェ・マカン等に乗っていた情報との混同、あるいは「若き女王が高級外車に乗っている」というパブリックイメージが一人歩きした結果生まれた検索ノイズであると結論付けられます。