竹の調達を始める前に、まず知っておくべき決定的な違いが「竹の品種」です。日本国内で流通・自生している主要な竹には主に「孟宗竹(モウソウチク)」と「真竹(マダケ)」の2種類が存在しますが、流しそうめんの樋(とい)として扱いやすいのは圧倒的に真竹です。
孟宗竹は肉厚で直径が太く(10〜15cm以上)、頑丈である反面、非常に重く、節の隆起が激しいためノミでの節取り作業に膨大な腕力を要します。対して真竹は直径が7〜9cm前後とそうめんを流すのにジャストサイズであり、肉厚が適度で繊維が素直に通っているため、割る際にも均等に裂けやすいという決定的な利点があります。太い孟宗竹は流し台の樋ではなく、地面に立てる「三脚スタンド(脚材)」として活用するのが構造設計上のセオリーです。
材料の入手先としては、大型ホームセンターの木材・農業資材売り場が定番ですが、都市部の店舗では通年在庫がないケースも珍しくありません。2026年現在では、地元の森林組合やJA直売所への事前予約、あるいは竹林整備を行うNPO法人からの譲渡、オンラインの生竹配送サービス(3m×2〜3本セットで4,000円〜7,000円程度)を利用するルートが定着しています。自作に必要な基本資材と予算の目安は以下の通りです。