ホグワーツ魔法魔術学校の「闇の魔術に対する防衛術」担当教授として華々しく着任したロックハートですが、その輝かしい実績はすべて周到に仕組まれた経歴詐欺でした。世界各地で危険な魔法生物を退治した勇敢な魔法使いたちを探し出し、巧みなインタビューで詳細を聞き出した後、得意の忘却術(オブリビエイト)で相手の記憶を消去。自らの冒険記として出版し、名声と莫大な富を手に入れていたのです。
しかし、そのペテン劇は『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のクライマックスで脆くも崩れ去ります。秘密の部屋へ連行されそうになった彼は、ハリーとロンに忘却術をかけようと企みますが、手にしたのはテーピングで補修されたロンの壊れた杖でした。呪文は逆噴射を起こし、自らの記憶を完全に消し去るという自業自得の結末を迎えることになりました。