旅慣れたトラベラーであっても陥りがちな盲点が、「富士山観光」と「富士急ハイランド」を同日に組み合わせる際の移動計画です。
静岡県側の観光名所(三嶋大社、御殿場プレミアム・アウトレット、富士サファリパークなど)と富士急ハイランドを同じ1日の旅程に無理やり詰め込むプランは、避けるべき代表例です。地図上では富士山を囲む近隣エリアに見えますが、富士山そのものが巨大な自然の障壁となって立ちはだかるため、東西・南北の移動には峠道や有料道路の長距離走行を強いられます。
特に冬期(12月〜3月)は、山梨県側の富士五湖周辺は標高800m〜1,000m前後の冷涼地帯に位置するため、降雪や路面凍結が発生します。「静岡県側の平野部は晴天で温暖だったからノーマルタイヤで出かけたが、御殿場を抜けて山梨県境に入った途端にチェーン規制がかかって立ち往生した」というトラブルは毎年定番の事例です。冬期の車移動では、山梨県に入るという明確な意識を持ち、冬用タイヤの装着が不可欠となります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
旅の満足度を最大化するために、編集部が導き出した「富士急ハイランドへの旅を選択すべき人」と「計画の再考・慎重な判断が必要な人」の客観的クライテリアを提示します。
【富士急ハイランドへの旅をおすすめできる人】
- 絶叫アトラクションの極限体験を求める人:「FUJIYAMA」「ド・ドドンパ(※リニューアル動向注視)」「ええじゃないか」「高飛車」、そして新鋭コースター「ZOKKON」など、世界記録レベルのスリルを堪能したい層。
- 首都圏から公共交通機関で身軽に動きたい人:新宿発の直通バスや特急列車が完全に整備されており、運転免許がない若年層や学生旅行に最適。
- 散策・グルメを中心に短時間滞在したい人:入園料が無料であるため、「お昼ごはんをリサとガスパール タウンで食べて、富士山を眺めながら1アトラクションだけ乗る」といったフレキシブルな滞在が可能。
【計画を慎重に見直すべき人】
- 静岡県側の観光スポット(伊豆・熱海・浜名湖)を主目的にしている人:前述の通り県境と山越えの移動ロスが大きいため、旅行日数を分けるか山梨県内周遊(河口湖・勝沼ワイン・甲府)へ舵を切るのが賢明。
- 小さな子ども連れで絶叫マシンに乗れないファミリー層:トーマスランドなどのキッズエリアは充実していますが、ハイシーズンは園内全体の混雑が激しいため、混雑回避の工夫を講じない場合は過度の疲労を伴うリスクがあります。