芸能界における個性派ネームの歴史を振り返ると、世間の常識を覆す大胆な命名が数多く存在します。ネット上で芸能人子供の名前一覧としてまとめられ、長年にわたり検証されてきた代表例を紐解くと、そこには親である芸能人の強烈な哲学と、受け取る世間との激しい温度差が浮かび上がってきます。
真っ先に名前が挙がるのが、俳優・的場浩司さんの子供たちです。長女の「宝冠(ティアラ)」さん、長男の「我流(がりゅう)」さんは、発表当時にワイドショーやネット掲示板で大きな反響を呼びました。「ティアラは宝冠と書くのか」「ヤンキー気質全開だが潔い」といった驚きと同時に、読めない名前の代名詞として取り上げられたのです。的場さん自身は特番インタビューなどで、「自分が命を懸けて守る宝」「自分のスタイルを貫いて生きてほしい」というストレートな愛情の証として語っています。
また、モデルの土屋アンナさんは、長男の「澄海(すかい)」さん、次男の「心羽(しんば)」さん、長女の「星波(せいな)」さん、次女の「虹波(にいな)」さんと、全員に空や自然、生命力を連想させる壮大な読みを授けました。土屋さんは「海のように澄んだ広い心を持ってほしい」「映画『ライオン・キング』のシンバのように強く」と自著やインタビューで明かしており、自身の奔放で情熱的なキャラクターと一致した命名スタイルは、ファンから高い支持を集めました。
一方で、ネットの反応が最も過熱したのは、杉浦太陽さん・辻希美さん夫妻のケースでした。長女の「希空(のあ)」さん、長男の「青空(せいあ)」さん、次男の「昊空(そら)」さん、三男の「幸空(こあ)」さんと、すべての子供に「空」の文字を配置。ブログ黎明期から命名が発表されるたび、ネット掲示板では「空をあ・そら・こあと読ませるのは無理がある」「DQNネーム芸能人まとめの常連」といった辛辣な書き込みが相次ぎました。当時は親の知名度向上やブログのアクセス稼ぎではないかと邪推する声すら上がったほどです。
ロックミュージシャンのダイアモンド☆ユカイさんが双子の男児に授けた「頼音(らいおん)」くんと「匠音(しょーん)」くん、本木雅弘さん・内田也哉子さん夫妻の長男「雅樂(うた)」さん、長女「伽羅(きゃら)」さん、次男「玄兎(げんと)」さんなど、名付けの傾向はカルチャー層からロック系、バラエティ系まで多岐にわたります。しかし、どれほど親が崇高な由来を説こうとも、世間の第一声は常に「初見で読めない」「書類手続きで苦労しそう」という戸惑いでした。