事件が発生したのは2016年11月下旬、深夜の愛知県常滑市にある「ファミリーマート常滑駅前店」でした。豊嶋悠輔氏はレジカウンターに設置されていたおでんケースの具材を「ツンツン、ツンツン」と言いながら指で複数回突き、その様子を撮影した動画をInstagramのストーリー機能に投稿しました。
当時、24時間で自動消滅するストーリー機能の仕組みを過信し、限られた友人だけが見ているという誤った認識で投稿された動画は、第三者によって保存されTwitter(現X)やYouTubeへと転載。またたく間に数百万回以上再生され、情報番組や全国紙が一斉にトップニュースとして報じる大騒動へと発展しました。
報道各社および愛知県警察の発表によると、ファミリーマート側は被害発覚後に該当のおでん具材をすべて廃棄処分し、什器の徹底的な洗浄・消毒を実施。豊嶋氏は2016年12月15日、愛知県警常滑署により威力業務妨害および器物損壊の疑いで逮捕されました。
勾留期間を経て、検察が下した最終処分は不起訴処分(起訴猶予)でした。豊嶋氏が容疑を全面的に認めて深く反省していたこと、店舗および運営本部に対して直接謝罪を行い、廃棄損害や什器洗浄費用の弁償が完了していたこと、被害届を取り下げる示談が成立したことが総合的に判断された結果です。
当時の特番インタビューやドキュメンタリー番組『街録ch』などで豊嶋氏自身が告白した証言によると、「深夜によく通っていた店舗で、顔見知りの店員と他愛ない会話をしながら悪ノリがエスカレートしてしまった。迷惑をかける意図はなかったが、公の場で許される行為では絶対にない軽率極まりない愚行だった」と、取り返しのつかない過ちであったことを振り返っています。