第11話(最終回)のラストシーンは、日本のテレビドラマ史に残る美しい幕引きとして語り継がれています。
晶の母・愛子から突きつけられた「二度と晶と接触しない」という厳しい誓約書を受け入れ、すべてを清算して日本語教師としてタイ・バンコクへ旅立った聖。それから5年後、2023年の夕暮れの海岸で、アジアでの新規事業立ち上げのために現地を訪れていた23歳の晶と再会します。
晶の手には、かつて母が保管していたはずの誓約書がありました。母・愛子が晶の自立を認め、一人の大人の男として送り出した証拠です。夕陽に照らされる中、晶は「末永聖さん」と呼びかけ、二人はお互いに深々と頭を下げて微笑み合います。それは、中学生と教師という不均衡な支配・被支配の関係ではなく、社会的にも精神的にも自立した「対等な大人」として出会い直した瞬間でした。主題歌「プロローグ」のサビとともに迎えたこの結末は、放送当初の批判を完全に昇華させる完璧なカタルシスを生み出しました。
2026年現在、『中学聖日記』はU-NEXTやNetflix、Amazon Prime Videoなどの主要定額制動画配信サービスにおいて全話見放題配信が行われており、SNSでの口コミをきっかけに若い世代の新規視聴者を獲得し続けています。また、TVer等での期間限定再配信やCSチャンネルでの一挙放送時にも、リアルタイムトレンドに浮上するなど、その熱量は衰える兆しを見せていません。