ビジネス文書や公的な書類において、漢数字と算用数字のどちらを選択すべきかは「文書の組み方向(縦書きか横書きか)」によって大枠が決まります。
文化庁が示す公用文作成の指針をはじめ、一般的な実務ルールは次の通りです。
1. 横書き文書の場合
横書きでは、基本的に算用数字(1, 2, 3...)を使用します。ビジネスメール、企画書、請求書の明細、ウェブ記事などはすべて算用数字が原則です。ただし、「一般化」「第三者」「一等地」のように、数字の意味が薄れて熟語化している言葉は横書きであっても漢数字で表記します。
2. 縦書き文書の場合
縦書きでは、伝統的に漢数字を用います。手紙、時候の挨拶状、契約書の原本、賞状などが該当します。縦書きで「百二十五」のように位取りを入れるか、「一二五」と並べるかは文書の性質によって異なりますが、改まった文書では位取りを省略しない表記が一般的です。
3. 履歴書におけるルール
就職・転職活動の履歴書は現在「横書き」が標準となっているため、生年月日、卒業年次、電話番号、資格取得年月などは算用数字に統一します。ただし、住所の「〇丁目〇番地」において「一丁目」という地名表記が公式である場合でも、横書き履歴書なら「1丁目2-3」のように算用数字に置き換えて記載しても問題ありません。大切なのは書類全体で表記揺れを起こさないことです。