魔女の宅急便のモデル街はどこ?公式聖地と噂の真相を徹底解説

魔女の宅急便のモデル街はどこ?公式聖地と噂の真相を徹底解説

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「魔女の宅急便のモデルとなった街はどこにあるのか」という疑問に対し、スタジオジブリ公式が明確な回答として提示しているのが、北欧スウェーデンに実在する2つの都市、バルト海に浮かぶゴットランド島の中心都市「ヴィスビュー(Visby)」と、首都「ストックホルム(Stockholm)」です。

劇場公開当時の映画パンフレットや、スタジオジブリの公式資料『The Art of The Kiki's Delivery Service』、ならびに宮崎駿監督の著書・著作目録には、本作の舞台設定の構築にあたって1988年5月に制作スタッフがスウェーデンへ約2週間にわたる本格的な海外ロケハンを敢行した事実が明記されています。当時、宮崎駿監督をはじめとするスタッフ陣は、未知の風土である北欧の光と空気を肌で吸収し、キキが降り立つ海の見える異国の情景を具現化するための膨大なスケッチと写真資料を持ち帰りました。

特にヴィスビューは「薔薇と廃墟の街」として知られ、中世の強固な城壁(環状壁)に囲まれた旧市街がユネスコ世界遺産にも登録されている歴史都市です。小高い丘からバルト海を見下ろすと広がる波打つような赤褐色の瓦屋根群、石畳の緩やかな坂道、家々の窓辺を彩る鮮やかな花々は、キキが初めてコリコの街へ飛来した際に目を奪われたあの雄大なパノラマそのものです。劇中でキキが路面電車とすれ違いながら急降下する狭い路地や、海風が通り抜ける古い石造りのアーチには、ヴィスビュー旧市街の骨格が色濃く投影されています。

一方、大都会としてのコリコのダイナミズムを支えているのが、ストックホルムの旧市街「ガムラスタン(Gamla Stan)」です。中世の面影を色濃く残す石造りの重厚な建築群、複雑に入り組んだ路地裏、そして運河を挟んで連なる壮麗な街並みは、物語中盤でキキが人々との関わりに戸惑いながらも自立を模索する舞台として機能しました。宮崎監督はのちのインタビューや講演において、「ひとつの街をそのまま写し取ったのではなく、様々なヨーロッパの街の記憶を混ぜ合わせた」と述べていますが、その根幹を成す骨格と色彩のインスピレーション源がスウェーデンのこの2都市であることは、揺るぎない一次情報として裏付けられています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。