還暦を越えてなお、甲本ヒロトの創作意欲とライブパフォーマンスの切れ味は衰えるどころか、ますます研ぎ澄まされています。真島昌利(ギター)とともに結成したザ・クロマニヨンズは、毎年のようにオリジナルアルバムをリリースし、全国のライブハウスやホールを巡る大規模ツアーを愚直なまでに続けています。
2026年の現在においても、最新の全国ツアーで客席を熱狂の渦に巻き込んでおり、ステージ上で上半身裸になってハーモニカを吹き鳴らす姿は、数十年前のTHE BLUE HEARTS時代と何一つ変わらない生命力に満ちています。
インタビュー等で「日々の生活で何をしているときが一番幸せか」と問われた際も、甲本ヒロトは一貫して「ロックンロールのレコードを聴いているとき」「バンドで音を出しているとき」と即答します。家庭や奥さんについて言葉で語ることはなくとも、日々の平穏で地に足のついた私生活の基盤があるからこそ、あの圧倒的なエネルギーを音楽だけに注ぎ込み続けることができるのです。