ネット上で囁かれる「ファーストピアスは数分外しただけで塞がる」という噂。結論から言えば、皮膚組織が数分で完全に癒着して皮膚で覆われるわけではありません。しかし、「二度とピアスが通らなくなる」という意味においては紛れもない事実です。
開けたばかりのピアスホール内部は、皮膚が存在しない剥き出しの「生傷」です。生体は傷口ができると、傷を埋めようと急速に組織液を分泌し、傷口を収縮させる防御反応を働かせます。これがピアスホールが縮む原因の正体です。ホールを支えていた軸(ポスト)が抜けた瞬間、周囲の肉芽組織がキュッと縮み、トンネルの内壁同士がぴったり密着してしまいます。
特に開けてから1〜2ヶ月未満の時期は、内部のトンネルが一本の硬いパイプのように繋がっていません。表皮と裏側の出口、そして内部の肉芽がわずかにずれるだけで、ポストの先端がトンネルの壁に引っかかり、まるで「完全に塞がってしまった」かのような状態に陥るのです。