Q1:悪夢ばかり見て飛び起きることが多いのですが、何かの精神疾患でしょうか?
A1:一時的な強いストレスや疲労による一過性の悪夢であれば誰にでも起こり得ます。しかし、恐怖や不安を伴う悪夢が週に数回以上続き、日中の活動に明確な支障が出ている場合は、睡眠医療の領域で「悪夢障害」と診断される対象になり得ます。また、過去のトラウマ体験が関与するPTSDや、うつ病の初期症状として悪夢が頻発することもあるため、苦痛が1ヶ月以上継続する場合は専門医のカウンセリングを推奨します。
Q2:夢を全く見ない人とよく見る人の違いは、単なる睡眠の深さの違いですか?
A2:厳密には「夢を見ているかどうか」ではなく「目覚めた時に覚えているかどうか」の差です。夢を全く見ないと証言する人も、レム睡眠中に機械的に起こせば約80%の確率で夢の内容を報告します。夢を覚えない人は、徐波睡眠から自然な覚醒へとスムーズに移行しており、中途覚醒することなく脳が熟睡できている証拠であることが一般的です。
Q3:夢を自分でコントロールする「明晰夢」を見る人は、さらに疲労が溜まりますか?
A3:はい、疲労が蓄積するリスクが高いです。明晰夢(自分が夢を見ていると自覚しながら見る夢)は、レム睡眠中でありながら前頭前野の一部が覚醒に近い高周波活動を示している状態です。つまり、大脳の最高中枢が休息を取らずに覚醒状態のまま稼働しているため、起床時の脳疲労や認知機能の低下を招きやすくなります。意図的に明晰夢を誘導するトレーニングは、慢性的疲労を抱えている方には推奨されません。