ネット上のQ&Aサイトや知恵袋で頻繁に見かけるアドバイスの中に、「緊急時は2回連続で電話をかければ、おやすみモードでも鳴る」という説があります。しかし、この情報を鵜呑みにしてLINE電話に頼るのは危険です。
おやすみモード LINE電話 2回目で鳴るという噂は、OS標準のキャリア通話機能とVoIP(ネット電話)アプリの仕様が混同された典型的な誤解です。iPhoneのおやすみモードには確かに「3分以内に同じ人から2回目の電話着信があった場合、通知音を鳴らす」という「繰り返しの着信」機能が存在します。しかし、この機能は原則としてキャリアの電話番号発信に対して最適化されています。
LINE通話はサードパーティのデータ通信アプリであるため、端末のバックグラウンド状態やメモリ管理、LINEアプリのアップデート状況によって、2回目の着信が「同一発信者からの緊急通話」として正しくOS側に認識されないリスクが残ります。取材班の実機テストでも、同一人物が1分間に3回連続でLINE発信を行ったにもかかわらず、受信側の端末が一切鳴動せず静まり返ったままという挙動が確認されました。
「大事な用件なら2回かければ鳴るはずだ」という過信は重大な連絡ミスを招きます。深夜の緊急事態に備えるのであれば、相手に対して「本当に急ぎの場合はLINE電話ではなく、通常の携帯電話番号へかけてほしい」と事前に伝えておくことが、最も確実なリスクヘッジとなります。