ネット上のコミュニティや各種相談窓口には、赤面による苦悩を抱える人々の悲痛な告白が絶えません。ある30代の会社員は、自身の体験記の中で次のように語っています。
「中学1年生の教科書朗読で顔が赤くなったのをからかわれて以来、30歳手前までの実に18年間、人の視線恐怖と赤面に囚われ続けてきました。人前で話す直前になると心臓が喉から飛び出そうになり、頬が焼け付くように熱くなる。相手が私の顔を見ているだけで『軽蔑されている』と錯覚し、職場での昇進試験やプレゼンを何度も辞退してしまった」(赤面症コミュニティへの投稿手記より)
日常の軽微な照れ隠しと、生活に支障をきたすレベルの悩みにはどのような境界があるのでしょうか。自身の状態を客観的に把握するために、以下の赤面症 チェック診断リストで現状を整理してみましょう。
【セルフチェック:赤面への過敏度診断】
- 人前で話す際、話の内容よりも「顔が赤くなっていないか」ばかりが気になる
- 他人から「顔が赤くなっているよ」と指摘されることが何より恐ろしい
- 顔の赤みを隠すため、夏場でもタートルネックを着たり、マスクを外せなくなっている
- 美容院や歯科医院など、至近距離で対面するシチュエーションを避けがちである
- 会議の指名順が近づくだけで、動悸とともに顔面にカッと熱気を感じる
- 顔が赤くなった日の夜、強い自己嫌悪に陥り過去の恥ずかしい記憶がフラッシュバックする
上記項目のうち3つ以上が該当し、かつその状態が半年以上続いて社会生活や職務に回避行動が出ている場合、単なる恥ずかしがり屋の範疇を超え、専門的な支援が視野に入る段階と推測されます。