実際に街のうつわ屋やギャラリーを訪れている生活者のリアルな反応を、SNSの投稿やコミュニティの評判から検証してみると、評価の高い店舗とそうでない店舗の間には明確な分岐点がありました。
東京都内の住宅街に佇むセレクトショップを訪れた30代女性は、自身の体験を次のように振り返っています。
「マップの口コミが高かったので立ち寄ったのですが、入った瞬間に店員さんがずっと背後についてきて緊張しました。でも、別の小さなお店では、店主さんが『どうぞ両手で持ってみてください。重さと重心のバランスが一番大事ですから』と声をかけてくれて、実際に持つと見た目より軽やかで感動。その場で購入を決めました」(30代会社員・世田谷区での取材談)
一方、ネット上の掲示板やSNSで散見される失敗談として多いのが、「雑貨屋の片隅に置いてある陶器コーナーのトラップ」です。トレンドの北欧風デザインに見えても、海外製の粗悪なコピー品であったり、釉薬の焼き付けが甘くすぐに貫入から油が染みて変色してしまったりするケースが後を絶ちません。購入者のレビューでも、「近所のおしゃれなカフェ兼雑貨屋で買った皿が、1ヶ月で電子レンジ加熱によりヒビが入った」「裏底の高台がザラザラしていて、テーブルに傷がついた」といった不満が書き込まれています。
信頼できる陶器専門店では、店頭に出す前に器の底面(高台)を砥石やサンドペーパーで滑らかに削る「目磨き」を自店で行っています。テーブルクロスや無垢材のダイニングテーブルを傷つけないための細やかな配慮があるかどうかも、現場観察で見落としてはならない重要ポイントです。